早いもので、もう桜の季節も目の前ですね。ヨーロッパではホワイトアスパラガスが出回るこの季節を日本の桜前線の様にたとえるそうです。 そんな中、栃木県の下野市でアスパラガスを生産されている株式会社 匠groupの、上野和則さんのもとを訪ねてきました。ハウスの中はウォーターカーテンで常に温度が保たれ、今年最初のアスパラガスが、冬の間にため込ん だ栄養をたっぷりと含み、夏のアスパラガスより甘さ(糖度は７～８度)を増して成長していました。やはり2月中旬から3月末の期間に出来るアスパラガス は、採りたてを生のまま食べて戴くのが最高ですね。 何より生産者の上野さんのアスパラガスに対するこだわりと思いは最高の肥料ですね。 今はホワイトアスパラガス、紫アスパラガスの栽培も少しずつ始めているそうです。上野さん本当にありがとうございました。

そして、栃木県と言えばトマトの生産が非常に盛んな産地でもあり、現在使用しているトマトも栃木市産と言うことで、JAしもつけ栃木トマト部会の舛田　愛 さんのトマトハウスを訪ねてみました。驚いたのは、ハウスの高さが通常のハウスよりかなり高く設計されているところでした(高軒高ハウス)。これはオラン ダで学ばれたそうですが、トマトを直立させて葉により日光が当たるようにし、少ない面積で生産量を上げられ、尚且つ生産時期を通常より１０月～２月の２カ 月延ばせたそうです。ハウス内は２３℃～２６℃に設定され、大玉品種「マイロック」と「シシリアンルージュ」の２品種が栽培されていました。
マイ ロックは身はしっかりとしていて、みずみずしく、やはり生食で食べるのが一番美味しいと思います。逆にシシリアンルージュはイタリアのサンマルツァーノに よくにていて、甘みと酸みのバランスがよく、加熱調理することにより美味しさを更に発揮すると思います。舛田さん本当にお忙しい中ありがとうございまし た。来年にはハウスを増設して現在の60aから120aに大きくされるとのことでした。
今回栃木県の生産者の方々にお会いして印象的だったのは、 日本の食の自給率が４０％を切ると言われる中、多くの生産地で後継者問題に直面しているとお聞きしますが、対象的に、食文化への強い思いと、熱い情熱を強 く感じる若い世代の生産者の皆さんが非常に多いことでした。私自身この生産者の思いと情熱で作り上げた多くの食材を、一皿の上で、お客様に素直に表現出来 るよう日々精進していかねばと、改めて強く感じました。

【ここでお知らせがあります。】
パレスホテル大宮では2011年3月1日より4月末日の2カ月間、｢オーストラリアフェア｣を、カフェレストラン パルテールのバイキングをはじめ、館内のレストラン、売店で開催しておりますので、是非お立ち寄り下さい。
尚、本年も4月14日（木）に開業記念日特別料理セミナー（無料）を開催いたしますので、是非ご参加下さい。ちなみに私のフランス料理セミナーは、14日（木）午前11時から4階ローズルームにて開催します。会場で皆様にお会い出来ます事本当に楽しみに致しております。
また、5月19日（木）には、ペイサージュにて、仙台にある勝山酒造「伊澤治平」氏とシェフ毛塚の日本酒とフランス料理のコラボレーションディナー開催が決定しました。
当日は伊澤治平氏に日本酒の素晴らしさと飲み方をはじめ、仙台伊達藩のお話、そして卵酒発祥の歴史などのお話を聞きながら、ワイングラスに注がれた日本酒とシェフ毛塚のお料理を楽しんで下さい。

【開催詳細】
開催場所 ： ソニックシティ31階オール電化レストラン「ペイサージュ」
開催日時 ： 2011年5月19日（木）  18：30  受付開始　　19：00  お食事開始
料   金 ： お一人様　￥12,000　（お料理／お飲み物／税込）
※サービス料は頂戴しておりません。

この件に関するお問い合わせ、お申込みは下記までご連絡下さい。
TEL　048－647－4190　（レストランペイサージュ直通）※毎週水曜日定休日